siroi_mogutan2009-03-30

王貞治 一流の流儀」

王貞治さんに30年間貼りついた番記者の清水満さんが王さんについて語った本です。

http://shimizum.iza.ne.jp/blog/entry/938258/

第一印象は、ここ数冊読んでいた野村監督の本とえらくちがうなあというところ。まったく暗くない。野村監督が自分のことを月見草と言ってますけど、やっぱり王さんは向日葵みたいです。

でも本質は同じです。とことん練習するところやファンをとにかく大切にするところなんかは2人とも同じです。

例によっていくつか気にいった言葉を記します。

・一般のサラリーマンだって出勤前、退社後にたとえばスキルと上げるために努力を怠らないとか、いろいろやらないと競争に負けちゃうだろ

・普通の人と同じことをやっていてはダメ。野心と野望を持ってやる。これってどの世界でも一緒じゃあないかな。サラリーマンだってそうでしょ、人と同じことやっていちゃ、出世レースに勝てないだろ

・最近の若い選手は食べなくなったねぇ。これ、寂しいことだよ。食わない奴は、絶対にこの世界で通用しないよ

・人間ってのは自信がついてくると素直になれるんだ。自信ができると意地も張らなくなる。片意地を張っている間は友達だってできない。

私が子供の頃のヒーローはすでに長嶋茂雄ではなくて王貞治でした。「わんちゃん見てから寝る!」と毎晩、野球放送にしがみついていたような記憶があります。子供ながらに王さんの華々しいホームランに魅了されていたんでしょうね。

この清水さんの本、よかったんですけど、書くのにどれくらいの時間をかけたんでしょうか。どうも長い間かけで書いたか、まったく別々に書いたものを合わせたかどちらかな気がします。だってとてつもなく同じ話が多い。。。意図して書いたのならまだいいですが、ちょっと残念でした。