新潮社が2チャンネル本だ出すなんて・・・

siroi_mogutan2008-07-13

新潮社が2チャンネル本を出すなんていうのは、これまでの印象からすると気が違ったとしか思えないような状況なのですが、さらにそれに電車内の中吊り広告まで出ていました。

しかし、この本、2チャンネルの実際のスレッドである「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」をそのまま本にしたもので、第2の電車男とか宣伝されていましたが、前書もあとがきもなく、意図が全く分からないのです。本当に謎な本です。

内容的には、ニートであるスレッド主が、小さなシステム開発会社に入りエンジニアになるのです。そして、未経験なのに、無茶苦茶な仕事の与えられ方をされるという設定で、登場するリーダー、藤田さん、井出、上原さん、中西さんなどが素晴らしいキャラで次から次に事件を起こしたり、強烈なトークを展開したりというものです。

最初のうちは、ブラックなシステム会社の内情を余すところなく暴露し、これって、業界に悪い印象を与えないか?と思うほどでしたが、徐々に持ちなおし、最後の最後では、ある意味、ニートにも希望を与えるような奇麗すぎる締めくくり。

いいような悪いような。。。

しかし、気になるのは、2ちゃんねる語。何度みても、受け入れられないですね。どうして、ああいう言葉を無神経に発せられるのか本当に理由がわかりません。

とはいっても、このスレッドは本当に文章がうまいというか並の小説家の才能ではないほどの構成力です。なので、次第に2ちゃんねる読者の支持を勝ち取っていったのだと思います。最後の最後でものをいうのは文章力だなって改めて思いました。さてさて、この本、どこまで話題になるか。