清原和博

siroi_mogutan2009-01-20

「男道 清原和博」が本屋でやたらに目につくのもあり、購入しましたが、あっという間に読んでしまいました。清原は甲子園時代かた見ていたのもあり、結構好きな選手です。いつだったか、日本シリーズですざまじいホームランをかっ飛ばした清原を評して、落合博満が「すごいバッターになった。もう誰も太刀打ちできない」と言ったのが頭にこびりついて離れません。あの3冠王の落合に対してそういわしめた男。私の中の清原像はそういうものでした。

この本は清原の初の自叙伝でしょう。本当に感じたことを偽りなく飾らず書き綴っているのだと感じさせられ、心を打たれる本です。これを読んで熱くならない男がいるでしょうか。そこまで言ってもいい本です。

一番、心に響いた彼の言葉は、

「このバットだけが、暗闇を切り開く唯一の光明だった」

でした。一体どんな苦労をしてきたのか、本当に人には分からないとてつもない人生を歩んできたんでしょう。

三振かホームラン。絶対に逃げない性分。なので、死球王(歴代1位)、三振王(歴代1位)だったのでしょう。生涯ホームランは525本(歴代5位)。そんな男の引退試合で相手チームの監督だった王貞治さんがささやいた言葉は「生まれ変わったら、必ず同じチームでホームラン競争しような」だったそうです。清原はこの王さんの言葉で、あのドラフトの因縁もすべて忘れることができたとか。

いやはや、すごい男です。思わず、彼のホームランが見たくなり、清原の全ホームランが記録されているDVDを買ってしまいました。


興奮は続く!