第40回直木賞受賞作2作

siroi_mogutan2009-01-21

第40回の芥川賞直木賞が発表されてから気になっていた直木賞2冊をゲット。1冊は天童荒太さんの「悼む人」、もう1冊は山本兼一さんの「利休にたずねよ」です。芥川賞は、そもそも肌が合わないのと本になるまで時間がかかるので、いつも後手後手で評判次第というところでしょうかね。

まずは、「悼む人」からスタートです。今回の2冊は読み応えがあるというかタフというか重いというかじっくり読みたくなる作品ですね。「悼む人」は、死者のためにただ「悼む」という行為をずっと繰り返す人物を通じて、人間の内面や心理を巧みに表現していくというちょっと変わった表現技法で綴られています。ちょっとテーマ的には違うところも多いのですが、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」とか映画化もされる漫画の「イキガミ」も同じような表現に仕方をしています。

第3章まで読み進めましたが、なかなか手ごわい。そもそも第9章まで440ページの大作ですからね。斜め読みや飛ばし読みをせずにじっくり読み進めることとします。