そろそろ新卒の就活がシーズン突入

siroi_mogutan2009-01-29

エンゼルバンクを読ませていただいている三田紀房さんの新卒就活版の漫画、「銀のアンカー」を読んでみました。カリスマ人材ハンターがひょんなことから知り合った新卒学生2人の就活を手伝うというような展開です。

内容的には、単なるノウハウ本みたいな小手先だけのテクニックだけではなくて、結構本質的なものの考え方をテーマとしているので、そろそろ就活シーズンに本格的に突入する学生が読んでも、若手社員が読んでもためになるのではないかと思いました。

就職活動の3つの神器は、「人柄」「情熱」「可能性」とありました。これは、学生が大事だと思っていることと正反対というかまったく異なっていて、この食い違いが就職活動を難しくしているという指摘はとても説得力がありました。学生はどうしても今の自分が他の学生よりも優れているのでなければならないというように思いがちですよね。今、考えたら就職活動をしていたあの頃の自分がいくら背伸びしたってどうにもならなかったと分かるのですが、その時は自分が一番だって思ってましたからね。。。

第2新卒として早期に転職するような人にも是非、読んでほしい本ですが、エンジニアとして転職しようとしている人にはどうなんだろう? エンジニアとして技術を磨くと決めて生きている人にとってはすでに三田さんのいう金のアンカーである人もいるけど、キャリアアップの王道がないだけに、いつまで金のアンカーたりうるか分からないということにもなりかねませんね。

やはり三田紀房さんのシリーズは、何か波長の合うところもあるし、とても読ませる本ですね。