仕事でしかプログラムを書かない人

小飼弾さん「仕組み」進化論を読みました。全般的には、新20%ルールと名付けられたものを提唱している本でした。新20%ルールとは、自分が生活してくための収入や、会社として最低限上げないといけない利益は、効率化や仕組化により、全体の20%の労力で生み出し、残りの80%は、新しい仕組みを考えることに費やすべしというものです。

さらにプログラマーを仕組化のプロフェッショナルという前置きをした前提でこれらの方法論が語られます。

プログラマーに関わるもので面白いコメントがいくつかあったので、例によって、転載です。


プログラミング言語Perlの開発者ラリー・ウォールは、プログラマーの3大美徳を「怠慢(laziness)」「短気(impatience)」「傲慢(hubris)」としています。美徳です。悪徳・背徳の間違いではありません。これらの美徳をひとつでも欠く人は、プログラマーを今すぐ辞めて転職を考えるべきといってもいいほどです。
・「仕事でしかプログラムを書かない」人で、私が「この人すごい」と思った人は一人もいません。すごいプログラマーは、暇さえあればほぼ例外なく遊びます。
・自分がミスをしたとき、後の工程にどういう迷惑がかかるのかを見せることは自分の役割を意識させるうえで、どんな言葉よりも効果があります。

極めてシンプルですが、示唆に富んだ素晴らしい本だと思いました。実際にお会いした弾さんも素敵でしたが、本もまた素敵です。